• 散骨のメリットとデメリット

    散骨は、海外では宗教の教義や自然回帰など個人の意思に基づいて日常的に行われ、公道以外なら何処でも散布可能なヨーロッパの国や聖なる川への散布を至上の喜びとする信者もいます。



    日本では、墓地、埋葬等に関する法律や刑法第190条死体遺棄罪、第191条墳墓発掘遺体遺棄罪、感染症法第30条などの解釈により長い間行われていませんでしたが、法律制定時には散骨は想定外事や1991年の葬送の自由を進める会が強行した海洋葬が契機となり、葬送を目的に節度を持って行う限り違法では無いとされ、インターネット上にも多くの業者が存在し日本全国で行われています。
    しかし、日本の散骨の増加は、純粋に自然回帰を希望する人々だけで無く、人口の都市集中や長期の経済不況、少子高齢化、墓制の崩壊など社会問題に起因する部分が大部分を占めている事が背景にあり、肉親の死につけ込み暴利を貪り続けた葬儀業者と葬式仏教界に対する審判とも言えます。



    散骨は、一般的な家庭の経済的な負担を軽減するメリット以外にも、墓の後継者問題や国土の狭い日本の都市部の墓地不足問題を解決するメリットもあります。



    しかし、依然と日本は仏教本来の教義から逸脱し人心離れしていると蔑まれている葬式仏教の影響を色濃く受け継いでいるので、散骨を行う際の親族の理解や周囲への体裁などへの配慮が必要となる点が大きなデメリットですが、故人の遺志として生前から親族と調整しておく必要があります。