• 散骨は現在の経済状況の賜物です

    散骨は、無宗教国家故に不定期的に生じて来た宗教観や死生観、墓制に対する民衆の認識の変化の一端とも言え、538年の仏教伝来後の火葬や840年の淳和天皇の散骨、江戸時代以降の檀家制度の確立以降の墓制など実際に生じた民衆の認識の変化と同様に考えられています。現在は、バブル経済の崩壊後続く経済不況に起因する宗教的思想よりも経済的問題の解決を優先する風潮や人の死をビジネス化する葬式仏教に対する不信などにより、子世代や孫世代に迷惑を掛けたくない都市部の高齢者を中心に増加しています。


    散骨は、墓地への埋葬の様に火葬後に埋葬許可書を発行して貰う必要が無く、火葬後粉骨が出来れば直ぐに散布する事が出来ます。しかし、人の遺骨の重さは一般的に2Kg前後あるので、散骨は私達が考える以上に量が多く散布場所の所有者や地方自治体の許可が必要となります。



    その為、故人の想い出の地やゆかりの地を複数巡って散骨を行う遺族も増えています。



    散布の際には、日本国内では明確な粉骨のサイズが定義されていないので概ね2mmから3mm程度とされていますが、0.3mmまで粉骨する必要な国もあるので海外で行う際には事前に調べておく必要があります。
    日本国内で行う場合には、規制の多い陸地や川よりも規制の少ない海洋で行われる事が多く、チャーターした小型船舶で散布海域に行くまでの時間で故人との最後のお別れ会などのセレモニー的な事を行う遺族もいます。